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米軍のシリアへのミサイル攻撃は世界の混乱を招きつつ、米露対決、代理戦争といった気配を醸し出している。しかしながら、状況はさらに判りやすくなった。当初の見通しどおりに進んでいる。
中露、米、中東、欧州各地域を分析すると、知ってか知らずか米軍の現金回収ビジネスに世界中が協力し、米露間に亀裂を作りつつもIS掃討は全世界の課題となり、イスラエルやサウジを含めて軍事力と資金を目一杯集める体制が出来上がった。露イランはちょっとお休みしてよいのだろう。
次は北朝鮮と対露国境睨み合い、どう始めどう終わるかである。ただ、プロレスは見通し対象外だ。
そして最終的に中東に世界が注目する中、残る二国間問題いわゆるアラブイニシアチブに焦点が移る。そこには米露を始めとして世界中の資金と軍隊が駐留している。イランもシリアもそこにいる。こうした中、国連で非難決議を受けたイスラエルはどういう態度に出るか。現時点で劣勢と見られるシリアに対してゴラン高原へ侵攻するようなら、露イラン軍が登場することになるだろう。ここはガチンコの気配なので諸国は引くだろう。
米軍の二~三正面作戦がどこまでできるか、国内世論がどうなるか、様々な問題で徐々に中東から米のプレゼンスが減退する中、おそらく全アラブと露イランに囲まれて、イスラエルは窮地に立つことになる。
米国が世界のリーダーを務めるためこれに協力したイスラエルだが、米主導体制の解体と共に役割を終える時こそが、この物語のクライマックスである。歴史の転換点で大きなテーマの決着となる。よって、トランプ大統領は和平の仲介役となるだろう。
米国はリーダー役として永年の努力に対し世界から最後の協力を預かり、中東和平でその時代の幕引きを行う。トランプ大統領はいよいよ米国内課題へと向かう。
心配事は、欧州では、IS掃討による更なるテロの嵐、移民問題、金融問題などが大きなショックとなるかどうか。リスクは地政学的なものだけではない。
どうでもよいと言っては失礼だが、イスラエルを裏切り、米にクーデターで裏切られ、今露を裏切りそうなトルコは一体どうなるだろう。EUに入れず、NATOとも揉めている。
リスクが開始すると、焦点は並行して金融、日本バブル、新世界秩序、イノベーションへと移る。
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