今は静かに重要なプロセスが進んでいる。
露とイランの活動結果の整理については露中の動静で触れた。両国は、シリア内戦は外交と政治、以外、シリアを強力に支援すると明言した。テロとはISであり、これを創ったのは、ヒラリーとCIAとイスラエルとサウジだ、とオバマ政権末期にケリー国務長官が暴露した。主要メディアではほとんど報道されず以降もフォローはない。トランプ大統領はIS掃討を明言。
これは、IS掃討の先にあるものがイスラエルとサウジだということで、態度いかんによっては武力攻撃も辞さないという意味である。基地も貸すぞと言っている。
そして本日アラブサミット。休暇中か逃亡中か、サウジアラビアのサルマン国王も参加。元来アラブ・イニシアチブとして、「二国間問題」におけるイスラエルの国境を戻すという解決策は全アラブの合意である。オバマ政権末期に、国連安保理でイスラエルは国境を元に戻せとの非難決議を採択した。パリ和平会議でも同様。会議の結論は如何に。イスラエルの態度は如何に。
全アラブから大砲を向けられると察しているイスラエルは昨今、全国境で軍事演習を行っている。アラブの向こうに露がいることも明らかである。トランプ大統領はずっとイスラエルの味方だが、暖かく包んで諭している、国境を引きなさいと。
以上、これまでレポートしてきたとおりに事態は進み、今、決断の時を迎える。
①. ロウハニ大統領に随行中のサリフ外相は28日モスクワで、シリアでのテロリストとの戦いに必要なら「ケースバイケースで」露にイランの軍事基地の使用を許可すると述べた(28日Presstv)。
②. イラン外務省広報官はサウジ軍関係者のイラン非難を退け、サウジが奨励している過激主義者たちが中東のテロの根本原因だと述べた(28日Presstv)。
③. 米とイスラエルは、29日のアラブサミットでアラブ諸国がイスラエルとの和平交渉にOKを出すと強く希望する。トランプ大統領が当選後即時5か月間秘密裏に進めた由(日DebkaFile)。結果待ち。
ただし、ポイントは裏にもう一つ。ここで戦争が起きれば、北朝鮮でも火を噴くだろう。二正面作戦ができない米軍は露国境にもNATOを展開している。東南シナ海でも漁船が暴れる。方々で紛争が生じる状態だが、ご心配なく。これらは米財務省にもはや資金がなく、日本を始めとする諸国から法外な軍事支援の報奨金を貰うためである。中東もそうだけどここは半分以上ガチンコなので丁寧に進む。そのために命を落とされる方には残念なことです。
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