2017.4.15国内外の動静記事と分析

a. 中露の台頭

①. 中国王毅外相は14日記者団に語り、対北朝鮮武力衝突はいつでも始まり得ると警告。米北両国にタカ派的な態度を控え、新朝鮮戦争が始まるときの費用負担という悟るよう促した(14日RT)。

②. 中国国営放送によると、中国国際航空は14日遅くから、北京-平壌線を一時停止(14日DebkaFile)

【分析】

有事対策が着々と進められている。露は静かである。

b. 米国

①. 米国家核安全保障局(エネルギー省の一部)は13日、新型重力落下核爆弾(地上発射、潜水艦発射と合わせた空から発射する。三元戦略核戦力一つ。B61は要塞化された地下構造物の破壊に効果が高い)のテストに成功したと発表した。世界がMOABの実戦使用に注目する中、核なし機能でF-16戦闘機から発射テストを行ったものだが、これは前任者が始めトランプ大統領が推薦する、野心的で金のかかる「装備の最新鋭化」の一環である(14日RT)。

②. 米海軍の金曜プレスリリースによると、ミサイル駆逐艦ステザムが南シナ海で作戦遂行中(14日RT)。

③. ペンタゴンは14日発表、マティス国防長官は18~23日にかけてサウジ・エジプト・イスラエル・カタール・ジプチを訪問する。米の主要な軍事同盟を再確認し、不安定要素に対峙し、過激派テロ組織を打倒するための協働について議論する由。イスラエルではネタニヤフ首相と会談する予定(日RT)。notシリアを叩くbut不安定要素と対峙。IS掃討が最優先。作戦と予算を説明し集金。

④. MITの教授は酷い間違いと証拠の改ざんを暴露し続けている。治療の写真などから(14日RT)。

⑤. シャドウ・ブローカーズというハッカー集団が、NSAから情報を盗み出し暴露した。これは、SWIFT(国際銀行取引システム)を含め、グローバルな金融移転に使われるウインドウズPC及びサーバーを経由して、国際的銀行らからハッキングする能力について詳述している(14日RT)。

【分析】

オバマ時代から続いている「装備の最新鋭化」はこうした事態を先読みしてのことだった。米国の時代=最後の戦争の時代が集結していくという認識で、正しくバトンが渡されている。ちゃんと守護神たる露はRT紙で、南シナ海へもミサイル駆逐艦の進出を報じ、各地域の緊張の高まりを正しく伝えている。現在RT紙を多用している理由はここにある。そしてマティス国防長官は作戦と予算を伝え、集金活動する。シリアと緊張しておく理由はここにある。世界戦略。

c. 中東情勢

①. 英国人交換留学生が14日復活祭前の金曜日、精神病と性的暴行の経緯があり最近精神病院から退院したばかりのパレスチナ人に刺されて死亡した。容疑者は逮捕された(14日DebkaFile)。

②. アサド大統領は13日AFPとのインタビューで、今回の空爆については、トランプ大統領よりもディープステート(軍産複合体を指している模様)に責任があると述べた。そして、トランプが軍産複合体から権力を取り戻せば、米国とシリアはテロとの戦いで未だにパートナーだと主張した。テロと戦う者は米国に限らずだれでもパートナーとなるだろうとも述べた。

【分析】

パレスチナ悪の印象が報じられる。本当に犠牲者は亡くなったのか。こうした事件が味方づくりに作用する。口先のあれこれはあったとしても、米国のシリア攻撃を支持しない英国はもはやぶれないと思料する。一方、アサド大統領は、未だにテロ対策参加者をパートナーと呼ぶ。米国さえも。どの国がどういう立場で行動しているか。ことの本質はこうしたことから理解していく必要がある。

d. 欧州情勢

①. ローマ法王は14日、聖なる金曜日の十字架への行進終了後、祈る人々の前で静かに読んだ。人間性の堕落を恥じており、荒んだ心も許され愛されるよう希望すると表明した。何を恥じておられるか、欧州へと逃れる移民が拒否され、海へ落ちて溺れ、無辜の女性や子供や移民が戦争や紛争で毎日血を流す、皮膚の色で差別され、堕落した僧侶の性的暴行など(14日Breitbart)。

②. ハンガリー政府によると、EUの選挙で選ばれていない首脳がはハンガリーにプレッシャーをかけている。強制的な移民の割り当てを受け入れ、新しい国境政策を緩めろと。ハンガリーは論争する準備はできているが、移民の懸念が解消されない限り1インチも譲らないと声明。以前は嫌ならEU抜けろとも(14日Breitbart)。

③. AFPは右派のル・ペンか中道のマクロンが大統領になったら、双方はその後政府を構成するに十分な支持者として政治家を集められるだろうか、AFPが先取りして論点としている(14日Breitbart)。

④. ポーランド大統領は13日、露が重装備したカリーニングラードと国境を接する地域で、米主導NATO連合軍を讃え、歴史的な瞬間だと叫んだ。かつて露の支配下にあった地域ゆえ(14日Breitbart)

【分析】

EUが体制維持に躍起になっている。仏の情勢も気になるだろう。こうした中、ポーランドの気持ちを歴史的背景から忖度するが、「ここまでの思いがある」ことを知る。だから成立する戦略。

e. 東アジアと南米

①. 特になし。

f. 極東

①. 米抜きTPP推進に舵 来月、11か国で閣僚会議 米は異議なし(15日日経)。新世界秩序分析の鍵。

②. 総務省が14日公表、総人口6年連続減、外国人の純流入13.6万人(15日日経)。

③. 改定日米物品役務相互提供協定(ACSA)が14日参院本会議で承認され、近く発行する。後方支援として、日本が直接攻撃を受けていなくても弾薬を提供できるようになる。無制限にならぬ様、弾薬提供は自衛隊が内規制定の方針(15日日経)。

④. 政府は14日閣議決定、2021年度から実施の中学校保健体育で銃剣道の例示について軍国主義を否定(15日日経)。義務教育で人殺しの指導。空手や柔道とは違趣。剣道は同義か。丁寧な運用が必須。

【分析】

前半は、現在の騒動が通り過ぎた後の日本の行く末に関する話題。東南アジアの海洋諸国は日本との地域連携を深めることになるのかどうか。そうすると中国はどういう連携を作るか。多くの場合仲間になると異民族はボロボロにされてきたので敬遠したくなるのだろう。分割したうえで地域連携を語り始めるものと推察している。また、我が国が人口動態を前提としてどういう社会を築くかも大きなテーマである。気候変動を伴ってデフレ社会に突入するのだ。国民年金や健康保険・介護保険はインフレを前提として計算されており、崩壊は必至なのだ。このあたりが次のテーマである。

後半は、現在の課題。それにしても銃剣道はないだろう。政治家の感性の悪さは筆舌に尽くしがたい。この閉塞感が体制一新の兆しである。だから次の社会をどうするかがテーマなのである。

国内外の動静レポート

一筋の流れを歩む世界史は、米国主導の時を終え、新秩序への橋渡し、今は転換作業中。 奮闘努力の甲斐あって、世界の協働、判明に至る。 凄まじい英知と協働によって世界は運営されています。 私達はどう行動すべきか。 国内外の動静を皆様と共有し、共に日本の未来を創るために、 粉骨砕身レポート致します。

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