a. 中露の台頭
①. ラブロフ外相は12日ティラーソン国務長官との会談後の記者会見で、毒ガス攻撃の調査をしないなら、国際社会は真実を探さないということだと述べた。ティラーソンは会見の間、米はそのシリア攻撃は正当だという情報を持っていると繰り返した(12日RT)。
②. 国連安保理では西側の誤解に基づいたシリア毒ガス攻撃非難する一方でシリア軍基地の調査を始める決議が提出され、露が拒否権を発動した(12日RT)。
③. 無いだろうとの憶測の中、両外相会談後、プーチン大統領と3人でミーティングした(12日RT)。
④. 露外務省広報官は12日、露外務省他機関のサーバーが米国IPアドレスから定期的に攻撃されていると述べた。DDOS攻撃及びマルウエア被害なので機能停止が目的(12日RT)。
【分析】
主要メディアに騙されてはならない。露は生真面目な態度を継続している。
b. 米国
①. MITのセオドア・ポストル教授がトランプ政権の物語に疑問を呈している。11日ホワイトハウスは機密扱いから外した情報を公開した。シリアのアサド大統領が命令した攻撃で反政府軍が制圧している町に化学兵器で空爆したと説明するもの。これに対し、同教授は12日レポートを発出、この攻撃が飛行機から落とされた武器の結果であるという証拠は絶対に全くない、としている(12日RT)。
②. 以前シリアを極秘探査した民主党下院議員のトゥルシ・ガバードは12日The Hill紙に投稿、シリアへ介入する前にイラクやリビアへの侵攻から学ばねなならないと主張している(12日Breitbart)。
③. トランプ大統領は緊張を緩和、我々はシリアに大規模侵攻する気はない(12日Breitbart)。
④. トランプ大統領はNATO事務総長との共同記者会見で12日、もはや時代遅れではないと述べた。
⑤. トランプ大統領は、毒ガス攻撃で始まりシリア政府の同盟国として非難してきた露に対する誇張した論調が衰退している。NATO事務総長との共同記者会見で12日、私はわれらがやっていないと信じたいが確かにやったはずだと述べた(12日Presstv)。
⑥. トランプ大統領は国内政策の優先順位を再整理、健康保険の修正が一番で減税は次(日Breitbart)。
【分析】
英といい米といい、毒ガス攻撃の疑惑が晴れそうな気配。犯人が特定されるとすごいが。
c. 中東情勢
①. クルド民兵軍が12日、トルコ南西部クルド人が主に住む最大の街の警察合同庁舎で3人が死亡した爆弾攻撃の犯行を声明した。建物の地下トンネルに2トン以上の爆発物が埋めてある由(12日RT)。
②. 米はIS掃討を手加減している、米主導軍はテロリストを助けている、との非難轟々(12日Presstv)
③. エルドガン大統領は相変わらず、独がテロリストを支援、ナチズムの再来だと非難(12日Presstv)。
④. イランのアフマディネジャド前大統領がサプライズ、大統領選挙に出馬(12日Breitbart)。
【分析】
アフマディネジャド氏の登場はプレイヤー交代を予感させる。グローバリストの仲間とも思われる人物。誰の要請で出馬するのか。現状の勢いに乗りたい勢力であろう。崩壊必至だと思われる。
d. 欧州情勢
①. 元英下院議員のジョージ・ギャロウエイは、アサド大統領は化学兵器攻撃するような狂人ではないと自身のウエブサイトで表明している(12日RT)。
②. 英国連大使は12日、英研究所の専門家がシリアで使われたサリン?を検査していると述べた(12日DebkaFile)
③. エストニア保安警察が露市民を逮捕、GRU(露連邦軍参謀本部情報総局)のスパイ容疑。
【分析】
英国の動静に関心するばかり。
e. 東アジアと南米
①. 特になし。
f. 極東
①. 小売り8割 今期増益。価値重視 消費に変化(13日日経)。
②. 北朝鮮緊迫 米まず外交。不調なら軍事行動と日本政府に伝えた。ボールは中国(13日日経)。
【分析】
一連の騒動で世界の株価が暴落した後、意外に良い日本というシナリオをイメージしよう。
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